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共和国「アーチ」
国王「ナダル」

小国が互いに結託した事が紀元となる国。現在ではエルダナーンの国王を頭に据える。
西に多少の小国家郡が残っている。
経済的に発展している国であり、商売を行う性質上、人種と言うものに対する意識と言うものは希薄である。
ヴァンスミリオンやラウスではエクスマキナは機械として扱われているが(公共物のような扱い)、この国ではエクスマキナも人のように扱われ、裁判や法の庇護を受けられる。
そのため、竜の国ヴァンスミリオン、人間の国ラウスとは中立を維持している。というよりも、中立を維持せざるを得ない状況となっている。
ややラウスに有利な政策やスタンスを取るが、それは軍事力のバランスによるものである。

国王のナダルはヒューリンやドラゴネットに分け隔てなく接する人物であり、国内外から信頼も厚い。
王女と王子はその思想を継ぐ形で国民と接し、そして外交を行っている。なお、兄妹である。
共に、民衆からの支持が高い。

国の特徴として、ヴァンスミリオンとは対照的にギルドの組織を積極的に推奨している。
これもあってか、この国は金銭の巡りが良く、豊かな国と言えるだろう。冒険者や傭兵も多い。
そのような国には自然と人材と情報が行き交うため、この国で受けられるサービスは、この世界で最も質がよいと言えるだろう。

反面、良くない点も存在している。
この国には「ブルーストーカー」と呼ばれる暗殺者ギルドが存在する。
紺の衣装を纏った者はこの組織の者とみなされ、恐怖の対象となっている。
国から圧力がかかっているにも関わらず未だ存続している。

もう一つ特筆するならば、「最果ての魔術塔」が上げられる。
かつてあった魔法都市の遺跡であるが、その中で一際目立つ塔がそびえているため、そう呼ばれている。なぜ滅んでしまったかは定かではない。
滅んだ都市ではあるが、現在でも飛行封印の術式やその他の魔法装置は生きており、探索に向かって帰らなかった者も数知れない。
エクスマキナの機構の秘密があると言われている。

アーチは軍事的には三大国家の中で最も実力が低い。
ただし、潤沢な資金から装備は良く、そういう所には有能な人材も中々多いものであるが。
軍事圧力によって消えるか、もしくは立場を確固としたものとするか…そのどちらの可能性も秘めた国であろう。

国王ナダルと王女マリーは主にラウスに対応し、王子ランケンはヴァンスミリオンに対応する。
女王は数年前に病死している。
戦争になると両国に睨みを効かせる事になるので、できるだけ穏便に済ませるように計らっている。
呪詛関連の知識を受け継いでいる国家でも知られており、それを利用した牽制も行っている。
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