第７回予告。

予告ではありますが、セッション内容とは関係ありません。

語り手としては久しぶり、って事になるのかな。
僕の名前はレンツィード。今は、ノアだけどね。

では、語らせて貰おうかな。それが、僕の役割だから。


風の民を救った勇者たち。
少しずつではあるけれど、変わり始めた物語。

でも、忘れてはいないだろうか。
ここはアークが支配する世界。
彼は物語の終わりを望まない。
永遠に終わらない悲劇と幸福。
それがこの物語の善意であって、悪意でもある。

例えば
キミ達が大切なものを守ったなら、大切なものを守れなかった者がいる。
キミ達が誰かを物語から救えば、誰かが物語に捕らわれる。
たった一つの願いのために生きる事を選んだ魔王がいる。
父王を救うために、民を救うために生きる闇姫がいる。
彼女たちに限った事ではないけれど。
求めるものは奪われる。
これ見よがしに他に幸福を与え、彼らには何も与えない。
彼に従わないものに、幸福は与えられない。
人と魔族では飽き足らず、神ですら。
誰も彼もを巻き込んで、永遠の環に閉じ込める。

幸福と不幸、全てを合わせれば差し引きゼロ。
それが、物語の本質。

変えられるのはキミ達だけ。
魔王の手に乗らないなら。
……キミ達は、どう生きて、どうしていくんだい？