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小さな箱庭の生みの親は去りました。
箱庭の住人に全てを赦すよう、告げて。

怨嗟は残りました。でも、その対象は既にどこにもいなかったのです。
始まりが魔族だったとしても、戦争のきっかけは全て物語に記されていました。
つまるところ、これは神が……アークディアが求めた贖罪は「人と魔族」に課していたことに他なりません。
直接手を下したのが魔族でも、それは神の名の元に行われた行動に過ぎない。
憎しみにとらわれ神を否定すれば、信じる神のため魔族を殺した人間もまた、同罪となる。
結局の所、罪の行き場はどこにもなく、それは赦される他なかったのです。

戦いを課したアークディアは既に無く、神々はアークの欠けた世界の調律に飲まれました。
もはや、憎しむべき神もいないセカイ。

戦いの中、愛する者を欠いたものたち。
彼らの悲しみを代弁するかのように、ある演説の場でミヤビ=w=アキロは言いました。
「父は戦争の中、人間から大切なものを奪いました。そして、戦争は私から大切な父を奪いました」
「この悲しみは決して癒えません。ですから、誰かの大切なものを奪う未来も、私の大切なものを失う未来も、私は望みません。同じ悲しみを抱く人が生まれる未来を、私は望みません」
「私は、この悲しみを二度と繰り返さないよう、魔族と人が手を繋げる未来が欲しいのです」
小さく、しかし確固たる意志を持った言葉。到底受け入れられるはずのない願い。
しかしその願いは、水面に小さな波紋を広げるかのように少しずつ世界中に広がっていくのでした。


……さて、これが世界のその後。積み重なった歴史です。
彼とは違い、あまり綴り語る事は得意ではありませんが、少しでもあなた方に残るものがあるのであれば、私も嬉しく思います。
妹とその娘のため、そして己のため。私の言葉に真摯に向き合ってくれたあなた方には本当に感謝しています。

だから最後に一つだけ、伝えさせてください。

-いままで本当に、ありがとう-

それでは、さようなら
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