いよいよ、大詰め。
林檎の園の奥地、荘厳な神殿。世界で最も清浄な領域。
物語の語り手は、神に問う。
「アーク。キミは、そんな結末でいいのかい?」
親しい友人をからかうように笑い、穀物を捧げ、燭台に火を灯し、杯に水を満たす。
「それじゃ、行ってくるよ」
世界で最も天に近い場所。湖に囲まれた山の頂。
老いたる竜はその背の翼を広げ、飛び立とうとしていた。
「よく来た。"物語"の最後へと、お前たちを連れていこう」
空に浮かぶ魔族の王の住まう場所。
人の気配は既になく、同胞を迎え入れるはずの門は、
ぽっかりと闇を広げて待ち受けていた。
魔王城、最後の扉。3つの影
「感謝している、お前たちと出会えたことを」
半人半魔は静かに言った。
「……話は、全てが終わってからにしよう」
「んじゃ、行くかねえ」
「う、うん!」
「魔王が盾、リリス」
「魔王が剣、シヴァ」
「魔王が杖、ガントレット」
『いざ、参る!』
Garden第10回 -天上、嵐の予感-
「笑ってしまう。彼が死んだあの日から、私の血は凍ったと思っていたんだ。
だが母よ。私にはまだ、熱い血潮が流れていたようだ」
-王の間に風が生まれ、彼女と踊るように、舞っていた。
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